村上隆(むらかみ たかし 1962― )について
現代日本を代表するアーティスト。東京芸術大学美術学部日本画科卒業後、同大学院在学中の1980年代後半、丸沼芸術の森代表・須崎勝茂との出会いをきっかけに、その支援により丸沼芸術の森のアトリエを20年近く制作拠点としてきた。ワシントン条約で保護の対象とされる希少動物の革を用いたランドセルやプラモデルメーカーのロゴマークをモチーフとしたものなど刺激的な作品により90年代初頭より注目され始める。その後、アニメーションを連想させるオリジナル・キャラクターのフィギュア(彫刻)などを発表。「スーパーフラット」(超平面)と称する独自の理論と作品は、日本の伝統的な絵画と漫画、アニメーションの平面的な空間表現と画面上での絵の具のフラットな仕上げ等の共通点の発見とその先端的表現として自らの作品を位置付けるものである。欧米を巡回する大規模な個展の開催、ラグジュアリー・ブランドとのコラボレーションなど、近年、さらに注目を集めている。また、自ら立ち上げた会社事業を通じての若手アーティストの育成やプロデュースなど、幅広く意欲的な活動を続けている。
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