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丸沼芸術の森 コレクション
エドガー・ドガ《踊り子》
エドガー・ドガ(Edgar Degas 1834−1917)について

印象派を代表する画家の一人。パリの銀行家の裕福な家系に生まれ、家業を継ぐ為にパリ大学法学部に入学するものの画家の道に転向する。1855年、エコール・デ・ボザール(官立美術学校)に入学し、新古典主義のアングルの弟子、ラモットに学ぶ。さらに1856年から3年間、私費でイタリアに渡り、ルネサンス絵画などを研究する。帰国後はパリにアトリエを構え、歴史画や肖像画を描きながらサロン(官展)への入選を目指す。28歳頃、マネと知り合った事をきっかけに同世代の画家達との交流が始まり、その画題は同時代の光景へと変遷する。1874年、モネやルノワールらと共に発起人となり第一回印象派展に10作品を出品する。1886年までに計8回行われた印象派展に7回参加しているが、他の印象派の画家と異なり、競馬場や劇場など、自然の風景より都会の光景、写生ではなくアトリエでの制作を主とする異質な存在でもあった。視力が徐々に低下する中で、40歳代からはパステル画、晩年は彫刻作品にも取り組んでいる。気難しい性格から印象派の画家仲間との対立も絶えず、多くの友人を失い、最晩年には失明も重なり83歳で孤高な生涯を終える。
エドガー・ドガ《踊り子》
《踊り子》Danseuses
制作年不詳 木炭、紙 47.9×39.1cm

《踊り子》について
生涯に描いた絵画の半数はバレエであるとも言われ、踊り子はドガが最も好んだモチーフである。本作は練習の合間に休憩する2人の踊り子の一時をとらえている。日本の浮世絵や写真から着想を得たダイナミックな構図の作品が多いドガだが、この素描にもドキュメンタリー写真的な要素を見出せる。
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