丸沼芸術の森 〒351-0001 埼玉県朝霞市上内間木493-1
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丸沼芸術の森25周年記念展―佐藤忠良の小宇宙
丸沼芸術の森25周年記念展―佐藤忠良の小宇宙

丸沼芸術の森は設立25周年を迎えます。若いアーティストへの支援として、アトリエの提供から始まり、その制作活動の励みとして、美術作品の蒐集も行って参りました。中でも佐藤忠良氏の作品はおよそ100点を所蔵し、当コレクションの中核をなすものです。

佐藤氏(1912年生まれ)は東京都内のアトリエで、90歳代半ばを過ぎた今日も精力的に制作に取り組む、日本を代表する彫刻家です。宮城県に生まれ、北海道に育った氏は、画家を目指して上京します。しかし、美術研究所に通っていた頃、ロダンやマイヨール、ブールデルらの彫刻作品に感銘を受け、彫刻の道を選びます。東京美術学校(現東京芸術大学)卒業後は舟越保武氏や柳原義達氏らと共に新しい彫刻を求めて活動を始めます。しかし、日本が戦争に向かう中、氏も召集を受け、満州で終戦を迎えます。そして3年間ものシベリヤ抑留を経て、再び彫刻に向かい合います。過酷な体験を経て、人間の存在への深い眼差しを持ったその作品は、近しい人々をモデルに、自身を投影する重厚な像となり、「日本人による日本的日本人の最初の表現」と評されます。また、絵本「おおきなかぶ」の作者としても知られる佐藤氏は、身近な子ども達をモデルに愛情あふれる造形も多く制作し、作家仲間からは「小児科」と呼ばれるほどでした。さらには、1960年代後半からは、コスチュームをまとった女性像への取り組みを始めます。中でも「帽子シリーズ」と呼称される一連の若々しく健康的な、さっそうとした女性像は氏の代表作となりました。

佐藤氏の作品は国内各地の美術館や公共空間に展示され、1981年にはパリのロダン美術館で、日本人として初めての個展を開催するなど、国際的にも高い評価を受けています。さらに1990年には、宮城県美術館に佐藤忠良館が開設されています。

本展は所蔵作品より約30点のブロンズ・平面作品を<裸婦><子ども><自然>のゆるやかなカテゴリで展示いたします。ささやかな展覧会ですが、秀逸な作品群を身近にご覧いただけます。

展覧会概要
会期:2008年10月18日(土) ―31日(金)※会期中無休
開場時間:午前10時―午後5時(入場は午後4時30分まで)
入場料:500円(高校生以下、六五歳以上、美大生は無料)
関連企画
○記念講演会
「彫刻家・佐藤忠良氏とその作品のあゆみ」
10月18日(土)午後2時―3時30分
三上満良氏(宮城県美術館 学芸員)
※要事前申込:往復葉書に住所、氏名、電話番号を明記の上、下記までご送付ください。
送付先:丸沼芸術の森 佐藤忠良展 講演会係
〒351-0001 埼玉県朝霞市上内間木493-1
参加費:無料(別途入場料が必要です)
※募集人数は先着60名となります。応募多数の場合は何卒、ご容赦ください。
○ギャラリートーク
「飾らない人 佐藤忠良さん」
10月25日(土)午後2時―3時
舟橋紘一氏(舟橋ギャラリー 代表取締役)
参加費:無料(別途入場料が必要です)、事前申込不要
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 この春、丸沼芸術の森では第8回アンドリュー・ワイエス水彩展&フォーラムを開催いたします。現代のアメリカンリアリズムを代表する画家、アンドリュー・ワイエスは90歳になる現在も、生まれ故郷のペンシルヴェニア州・チャッズフォードと、夏に過ごすメイン州・クッシングで精力的に制作を続けています。ワイエスは身近な風景とそこに暮らす親しい人々の日常を克明に神々しいまでに描きました。特にメイン州の片田舎でひっそりと暮らす姉弟とその家を30年間描き続けたオルソンシリーズは、ワイエスの画歴の主軸となる重要な作品群です。ワイエスの心を占めるもの-『光』、特にメイン州の透明な光に魅了された画家は「私の絵の中に刻々と変化する太陽の光を感じてほしい」と言っています。本展ではその光を存分に描きこんだ作品に焦点を当て、丸沼芸術の森ワイエスコレクション、オルソンシリーズ238点の中から水彩25点を展観いたします。

 また、2日間にわたる講演、ワークショップでは画家の制作の秘密にせまります。講師には、2000年東日本でのワイエス巡回展の折開催館の企画に係り、メイン州、オルソンハウスを訪れたこともある岐阜県立美術館館長の古川秀昭氏と、福島県立美術館のワイエスコレクションに尽力され、丸沼芸術の森コレクションでの展覧会をと発案された、美術史家の岡部幹彦氏による講演を予定しています。ワークショップではワイエス研究の一人者としてワイエス家とも交流のある愛知県美術館美術課長高橋秀治氏も参加され、ユニークな内容を企画しております。
会期: 2008年4月12日(土)~4月27日(日) 実質開催日数16日間
フォーラム(講演とワークショップ)日程: 2008年4月26日(土)・27日(日)
開館時間: 午前10時-午後5時 (入場は4時30分まで)
休館日: なし
出品点数: 公開作品 水彩25点
観覧料: 一般・大学生 500円(但し高校生以下・美術学生・65歳以上無料)
主催:丸沼芸術の森
後援:埼玉県教育委員会、朝霞市教育委員会、志木市教育委員会、 新座市教育委員会、和光市教育委員会

アンドリュー・ワイエス フォーラム
*講演
【講師】
4月26日(土) 古川秀昭 氏「ワイエスの作意と技法を探る」
4月27日(日) 岡部幹彦 氏「見えるものとの対話」

*ワークショップ(4月26日・27日)
【講師】
A 高橋秀治氏 「作品の背景-ペンシルヴェニアとメイン」―対話形式
B 岡部幹彦氏 「見えるものとの対話」―対話形式
C 古川秀昭氏 「偶然と必然の試み-水彩技法」―実技(画材費無料)

【タイムテーブル】
講演=13:10-15:10
ワークショップ=15:30-17:00
レセプションパーティー=17:30-19:00(参加費無料・27日のみ開催)

【応募方法】
フォーラム(講演・ワークショップ)へのご応募は、往復ハガキに住所・氏名・電話番号・Fax・メールアドレスと参加希望日・ワークショップ(A・B・C)・パーティー参加希望の明記の上、ご送付してください。
  • 応募締切  4月21日(月)当日消印有効
  • 募集人数  各回60名 (応募者多数の場合抽選)
  • 参加費用  1日参加2000円・両日参加3000円 パーティ- 無料
【お問合せ先】
丸沼芸術の森 〒351-0001 埼玉県朝霞市上内間木493-1
Tel/Fax:048-456-2533(本展会期以外の土・日・祝は休館となります)

【講師紹介】
4月26日担当
古川秀昭氏
講演主題 「ワイエスの作意と技法を探る」
ワークショップ主題「偶然と必然の試み-水彩技法」―実技
略歴
1944年 旧満州奉天(現瀋陽)市に生まれる。1968年 東京芸術大学油画(山口薫教室)卒業。卒業後絵画、壁画制作を続け、第20回モダンアート記念奨励賞など受賞。「受胎告知画のマリア」をテーマにイタリアで壁画を研修。1979年岐阜県美術館準備室スタッフとなり、2003年より同館館長となる。2001年丸沼芸術の森所蔵「ワイエス水彩素描展」、2003年 メトロポリタン美術館で「織部」展など担当。 モダンアート協会会員、日本美術家連盟会員、岐阜県立美術館館長

4月27日担当
岡部幹彦氏
講演主題      「見えるものとの対話」
ワークショップ主題 「見えるものとの対話」―対話形式
略歴
1953年群馬県に生まれる。1973年東北大学文学部入学。在学中に休学し、渡独。帰国前には3ヶ月間ほどヨーロッパ各地の美術館を巡り歩く。1980年東北大学大学院文学研究科修了後、福島県立美術館準備室学芸員として、テンペラ《松ぼっくり男爵》を手始めに、同館のワイエス作品の収集に尽力。またビデオ「アンドリュー・ワイエスとアメリカの写実主義絵画」を制作。1984年福島県立美術館学芸員。その後、平塚市美術館を経て、2000年より文化庁文化財部美術学芸課に勤務。 2000年には第1回ワイエス展開催準備のため渡米。 美術史家

4月26日・27日担当
高橋秀治氏
ワークショップ主題 「作品の背景―ペンシルヴェニアとメイン」―対話形式
略歴
岐阜県および愛知県美術館設立に参画。 1995年『アンドリュー・ワイエス展』を企画・開催。以来、今日までワイエス家との交流が続き、アメリカ でのワイエス展開催にも協力、一昨年夫妻より愛知県美術館へ作品を寄贈される。丸沼ワイエス展においては、 第1回より講演とワークショップの講師として参加し、ワイエス研究の第一人者として活躍。また愛知県美術館では 『アメリカン・ドリームの世紀展』『国吉康雄展』等を担当している。 愛知県美術館美術課長
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